2015/12/05
OMAS パラゴン 1
今日は休日です。平日は仕事で一杯一杯で、わざわざ趣味のブログの文章を書く気力はありませんが、休日には趣味のための時間があります。といいことで、今日はOMASについて語りたいと思います。
先日、半年以上欲しくて我慢していた、念願の OMAS ブラック・ゴールドフィニッシュ(ペン先M)を手に入れました。万年筆を購入するのは久々なので宅配便で届けられたのを受け取った瞬間は最高潮にテンションアップ。万年筆を手に入れる際にここまでドキドキ・ワクワクするのは、いくら嬉しがりの私でも、めったに無いことです。本当に子供みたいですね。
ところで、以前の私だったら選ばないであろう(基本的にゴージャスなデザインが好みでしたもん)、地味めである黒金デザインを選択したのかというと・・・。Pen and message. さんのホームページをじっくりながめながら選んでいたとき、「黒軸と金金具の色合いがクラッシクで、悪く言えば古めかしいながらも、どこか新しさを感じる色合いだな」と感覚的に思ったからです。加えて、現代的かっこよさもあると感じました。
通常であれば、ノートに書くのに適している(外国製での)細字(Fサイズ)を選ぶところですが、あえて今回は中字(M)を選びました。イリジウムが紙の上でヌルヌル滑る万年筆独特の気持ち良い感覚を味わえるのは、やはり中字くらいの太さが必要と思ったからです。それに、最近は勉強や研究の際には、大和出版さんの神戸派計画シリーズのリスシオもしくはグラフィーロA4用紙に大きな字で早書きしているので、多少字幅が太くても文字が潰れないからです。
ペン先を紙の上で滑らしたときに手に伝わる感覚はOMAS独特のものがあると思います。独特の感覚とは、ねばり感と微妙なシナり感であります。サラサラ滑る感覚の中に程よい粘りが隠れており、また、縦方向に微かにシナる柔らかさも手に伝わります。これらの感覚が書くことをやみつきにさせます。本当に書いていて楽しいペンであると思います。
一般的に文字を手で書くことはもう時代遅れなのだろうけれど(確かに手書きには不便な面も多いとは思いますが)、もともと、書くことが好きな私にとっては、OMASパラゴンが与えてくれる絶妙な感覚は、キーボードのタイピングよりも、その先を行く「新古典的」なものであるように思う。ここまで満足感を与えてくれる万年筆って、現行品で他にあるのだろうか?と思ってしまうくらいOMASパラゴンに惚れてしまっています。ああ、危険な香りがする。最近は本数を減らすようにしてきたのに、また増える予感がします。でも、これからは、滅多やたらに衝動的に集めようとせずに、本当に好きなものだけを大事に所持していきたいと、心から思います。万年筆マニアとして新境地に達したような気がする今日このごろです。
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